下痢止めの効果と副作用
下痢止めの効果と副作用
下痢は日常的に遭遇しやすい症状なので、社会生活に支障をきたしやすいものと言えます。
最近ではコンビニでも薬が販売されるようになり、下痢止めも含まれる整腸剤が目につく場所に陳列されています。
下痢は腸の炎症や自律神経のアンバランスで引き起こされると考えられており、下痢止めでよく見かけるタンニン酸ベルベリンは、腸内で分かれて効果を発揮すると言われています。
タンニン酸は腸の炎症を防ぐ役目をし、腸の粘膜そのものに付着して腸内の水分を減らす役目も果たしています。
ベルベリンは、腸内の細菌の繁殖を防いだり殺菌作用などを持ち得ています。
タンニン酸ベルベリンは重篤な副作用を起こすものではないとされていますが、発生頻度は不明ですが便秘を起こしたり、大量投与や長期服用は避けるべきであると言われています。
下痢止めはあくまでも症状を抑えるもので、下痢を起こす原因疾患を治すものではないことを頭にいれておく必要があります。
副作用や注意事項の事前確認は必須です
冒頭で記載したように薬は24時間いつでも購入出来るようになりましたが、服用に関しては注意が必要なものです。
下痢止めも含有物が様々なので一概には言えませんが、整腸剤でよく見かけるロートエキスは、細かな注意が記載されています。
ロートエキスは、下痢の原因として考えられる腸の異常収縮に働きかけます。腸の異常収縮は自律神経のうちの副交感神経が優位になることで引き起こされるもので、神経伝達物質のアセチルコリンによって情報が伝えられます。
ロートエキスはこのアセチルコリンをブロックして腸の異常収縮を抑えようとするのですが、他の働きも抑制してしまうことがあります。
特に妊婦さんにおいてはロートエキスが入ったものの投与は避けるべき、とされており母乳に移行して赤ちゃんの脈が速くなってしまったり、母乳が出にくくなると言ったことが指摘されています。
高齢者の方では、口渇や排尿困難、便秘などがあらわれやすいので注意が必要です。