オリゴ糖はお腹にいい?
オリゴ糖はお腹にいい?
最近は糖とつくものが何かと敬遠されがちですが、糖(炭水化物)は私たちの体の三大栄養素の一つに含まれる大切なものです。
砂糖が良くないと言われ代替の合成甘味料が一気に増えましたが、先月発表されたネイチャーの報告では、合成甘味料が腸内の細菌叢に何らかの影響を与えていると記載がなされていました。
合成甘味料は甘さを感じるだけで吸収されないという点が盲信的に宣伝されていましたが、この発表で何らかのかたちで私たちの体に影響を及ぼしていることが窺い知れます。
今回ご紹介するオリゴ糖のオリゴは、ギリシャ語の少ないが語源になっており、オリゴ糖は果糖やブドウ糖などの単糖がいくつか結びついている少糖類のことです。
オリゴ糖が含まれている食品には様々な物が挙げられ、サトウキビや甜菜、玉ねぎ、ごぼう、アスパラガス、豆類や植物全般、乳中など多岐に渡ります。
オリゴ糖はビフィズス菌を増やすことで知られていますが、ビフィズス菌は一般的に乳酸菌などと一緒に呼ばれる善玉菌の仲間です。善玉菌を増やしてくれるオリゴ糖はお腹にいいもの、と言っていいでしょう。
オリゴ糖が元になって善玉菌が増える
腸内に届いたオリゴ糖は、ビフィズ菌のご飯となり分解が行われます。ビフィズス菌によって分解されたオリゴ糖から乳酸などが発生し、大腸の環境を良好な状態に保つのに役立ってくれます。
オリゴ糖は一般的に便秘に良いと言われていますが、腸内環境を良好に保つための適度な摂取は、お腹を下しやすい人にとっても有効と言えるでしょう。
しかし、体にいい物を沢山摂っても消化・吸収が行われなければ、無駄な摂取になってしまいます。前述したように日常的な食事の中からもオリゴ糖は含まれていますので、お腹を下しやすい人は体の基本となる食事がきちんと摂れるように心がけていきましょう。
お腹のためにヨーグルトを摂取している人は、これから内容成分を確認してみるといいかもしれません。