脂肪分の取りすぎによる下痢
脂肪分の取りすぎによる下痢
忙しさのあまり普段の食事を簡単な外食で済ませていたり、好き嫌いで偏食気味の方は思いあたるかもしれませんが、脂肪分の取りすぎでお腹を下してしまうことがあります。
体に良いとされるビタミン類でも脂溶性のビタミンは体内の脂肪組織にたまりやすく、大量摂取をすることで様々な弊害を起こしてしまうこともあります。
アーモンドは美容に効果があると言われ最近話題になっていますが、アーモンドには脂溶性のビタミンEが豊富に含まれており、大量に食べてお腹を下してしまうこともあります。
体内で脂肪の消化に大きく関与するのが、胆汁です。体内に取り込まれた脂肪性の食品はある程度の大きさにまで分解されますが、水に溶ける性質を持っていないため消化管の中を移動しづらくなっています。
そこで胆汁から分泌される胆汁酸と合体をして小さな水溶性の脂質集合体を作り、脂肪が小腸で吸収されるようになっています。
脂肪分の取りすぎは体に負担をかけることに
脂肪は脂質と呼ばれ、たんぱく質と糖質を合わせた人間の3大栄養素になっています。これらの3大栄養素は特定のものを摂取し続けると様々な弊害を招いてしまいます。
健康な状態であれば、脂肪分の多い食事をしても上手に消化・吸収が行われますが、前述した通り脂肪の分解に関与している胆汁は肝臓でつくられているものなので、脂肪分の取りすぎは胃腸だけでなく肝臓などにも大きな負担をかけてしまうのです。
特に、慢性的な下痢症状が続いている方は脂肪分の過剰摂取は腸で行われる消化・吸収を阻害してしまうようなものです。
慢性的な下痢が続いている時は一般的に言われるストレスの他に、食事に原因が潜んでいることもありますので自分の生活を見直す意味で医療機関の受診を行うのもいいでしょう。
腸内環境が整えば食べたいものを自分で選択して口にすることが出来ますので、最近脂肪分が多めかな?と感じた時には少しセーブをしてみてください。