下痢の原因となる疾患の治療をする
下痢の原因となる疾患の治療をする
下痢の症状があらわれる時は、下痢を引き起こす原因疾患が潜んでいることがほとんどです。
もともと下痢はわるさをするものではなく、体内の不要物を排出しようとする反射的なものです。
下痢の症状で危険な場合は急激な下痢症状で脱水の恐れがある場合で(※脱水は血圧の低下を招きます)、下痢の症状が治まってしまえば体は快方へ向かいます。
急性の下痢症状を引き起こす原因としては食あたりや食中毒などが挙げられますが、これは細菌やウィルスが原因として考えられるので、排せつを第一に考え症状が止まらない場合には医療機関で薬を処方してもらいます。
急激なダイエットなどで痩せて下痢症状がみられる場合には吸収不良を起こしていることもあるので、点滴などの処置が施されます。
牛乳を飲んでお腹を下してしまう場合や食物アレルギーで下痢症状がみられる場合は、それらの原因物質を排除することで下痢症状が改善されます。
慢性の下痢症状の場合は原因解明が急務です
下痢の症状が長引く場合では原因疾患に対する治療を施さない限り、下痢の症状はいつまでたっても治まりません。
潰瘍性大腸炎などでは腸の炎症が慢性的になっているので、各種の検査を行い外科的な処置が施されることもあります(炎症が続くと腸に孔が開いてしまうことがあるため)。
過敏性腸症候群では腸の炎症が見られないにも関わらず下痢の症状が続いてしまう疾患です。この疾患では腸の運動異常が考えられるので、腸の運動を補助するような薬や運動異常を招くストレスの排除などが必要になってきます。
大腸がんの場合では初期の段階であれば腹腔鏡手術などで除去することが可能な場合もあるので、慢性的な下痢でどす黒い血のかたまりのような便が確認された時は必ず、医療機関で相談を行いましょう。
急性肝炎や慢性膵炎などで下痢が起こっている場合には、それらの臓器に負担をかけないようにアルコールを控えることが治療の第一歩になります。