スポーツドリンクによる下痢
スポーツドリンクによる下痢
お腹を下してしまった時、スポーツドリンクを口にすることがあるかもしれませんが場合によっては更なる下痢を引き起こしてしまうこともあります。
スポーツドリンクを製造している公式サイトを確認すると、発汗によって失われた水分やイオン(電解質)をスムーズに補給する飲み物であることが記されています。
口から摂取された水分の約83%は小腸で吸収され、約16%は大腸で吸収される仕組みになっており、電解質(イオン)の吸収は種類によって異なりますがNa+の吸収に伴って受動的に行われています。
下痢があらわれた時は腸内で炎症反応が起こっており、スポーツドリンクなどは腸からの吸収が良くないことがあります。下痢の症状が引き起こされる急性胃炎や急性腸炎が起こっている場合では、少しずつ口に含んだとしても腸で吸収されることはなくお腹でどんどん溜まってしまいます。
このような状態に遭遇すると体は正常な反応として、不要なものを体外へ排出しようと嘔吐を誘発しますので、下痢や吐き気などがみられる時は排泄に集中しましょう。
スポーツドリンクの常飲は止めましょう
冒頭で紹介したように発汗で失われた水分をスポーツドリンクで補う事は可能かもしれませんが、下痢などの症状で体内の水分が失われた場合にはマイナスの影響を及ぼしてしまうことがあります。
スポーツドリンクの主成分は糖分であることがほとんどなので、喉が渇いた時のために常飲することだけは止めておきましょう。
スポーツドリンクを毎日、水の様に摂取することはからだにとってプラスに作用することは考えにくく、小さなお子さんであるほど大きな影響が及ぶことは容易に考えられます。
スポーツドリンクを点滴の様に捉えて大量に摂取する方もいるかもしれませんが、点滴に含まれる成分とスポーツドリンクに含まれているものは異なりますので、更なる下痢を防ぐためにも大量のスポーツドリンクの摂取は控えるようにしましょう。