食物繊維をとる
食物繊維と下痢
食物繊維と聞くと便秘に有効な食材だと思われがちですが、下痢の症状がみられる場合でも食物繊維は摂取を心掛けたいものです。
下痢の場合でも食物繊維がなぜ有効的に作用してくれるのかというと、食物繊維には種類があり、水溶性の食物繊維の適量摂取は腸内にプラスの影響を及ぼしてくれるからです。
水溶性の食物繊維とはその名の通り水に溶ける性質を持っていって、粘るような性質を持って胃腸管の中をゆっくりと動いてくれる性質を持っています。
これらの食品は腹持ちがいいのでお腹がすきにくく、下痢を起こしやすい人にとっては少量でも空腹感が満たされやすくなります。
水溶性の食物繊維を多く含む食品にはわかめや昆布、里芋やこんにゃく、果物、葉物野菜などに含まれているので、下痢を起こしやすい人はこれらを日常的に少しずつ摂取しておくのが好ましいです。
水溶性の食物繊維を多く含む食材は、大腸の中で分解や発酵が行われると、乳酸菌の一種であるビフィズス菌などが増えて腸内環境が整ってきます。
もし下痢の後にこれらを食べたくなった時には、火を通せるものは加熱し柔らかくなった状態で口に含ませてあげるようにしてください。
下痢気味の人が避けたいのは不溶性の食物繊維
不溶性の食物繊維は腸のぜんどう運動を活発にしてしまうので、下痢気味の人は避けておいた方がいい食材です。
ただし、不溶性の食物繊維である穀類や豆類、ごぼうやキノコなどといった食材はよく噛むことで唾液の分泌を促進させてくれるような食材なので、完全に排除するのが好ましいとは言えません。お腹の調子が良く口に出来る時は食べ過ぎに注意をしながら摂取していきましょう。
食物繊維が単体で摂取できるパウダー状の健康食品なども販売されていますが、サプリメントなどの健康食品には色々なものが添加されていますので、内容物の確認は必ず行いましょう。どちらの食物繊維も、偏りのある過剰摂取だけはお止めください。