下痢の治療法
下痢の治療法
からだの不調としてあらわれる症状は、原因の解明が重要になります。
下痢の症状自体は特に大きな問題には至りませんが、下痢を起こしてしまった疾患への対処が必要になります。
日常的に遭遇する食あたりや暴飲暴食による下痢は、自分の生活を改善することが一番の治療法と言えます。冷たい物の摂り過ぎで冷えを起こしてしまった下痢や過剰なアルコール摂取が原因で下痢を起こしてしまった場合にも同じことが言えます。
特にアルコールの場合は、もともと体に備わっているアルコールの分解酵素が少ない人で体調不良を起こしやすい傾向があるので、無理な飲酒は避けた方が安全です。
食物アレルギーが疑われる下痢の場合には、アレルギー反応を起こしてしまう食物の特定が大切になります。
下痢を起こさないためにはアレルギー物質を回避することが一番の治療法で、医療機関でアレルギー検査を行ってみてください。
特に注意したい下痢は、海外旅行の帰りで酷い下痢に遭遇した場合です。これらの下痢では感染症が疑われ、医療機関で菌を特定する治療が先決となります。
脱水を招かないためにも
下痢をしてしまった場合、食欲の低下や吐き気といった症状が起こる場合もあります。下痢が続いて食欲もない場合にはからだから塩分や水分が奪われて脱水症状を起こし、点滴の処置が必要な時もあります。
食生活の乱れによって下痢が引き起こされている場合には、整腸剤などを使って回復が待たれることもあります。潰瘍性大腸炎やクローン病では内科的治療が基本となり、場合にはよっては手術を行う事もあります。
精神的なものが原因で下痢を引き起こしてしまう場合は、内科的な治療と精神科や心療内科でのカウンセリングを併用して行う場合もあります。
下痢は不快な症状として敬遠されがちですが、原因となる疾患が特定され適切な治療が行われれば、下痢を引き起こすことが回避できます。全身的な症状に至る前に原因を解明し、適切な治療を行いましょう。